シュートのルール:ボクシングとの違い

一見すると、キックボクシングとシュートボクシングは似たようなルールですが、実は多くの違いがあります。

ここでは、その中から「テクニック」と「ポイント」の2つに絞って解説します。

テクニックの違い

キックボクシングはパンチとキックが基本ですが、シュートボクシングはキックボクシングとキックの他に、投げ技やカイト技が認められています。

シュートボクシングでは、これらの技に加え、柔道と同様に投げ技や極め技が認められている。使用する技が多いほど、より攻撃的な方法と戦略が許される。

注意しなければならないのは、シュートボクシングでは、すべての技が立位でしか使えないということである。

したがって、総合格闘技の寝技のような技を使うことは禁じられている。

キックボクシング” + “投げ技・立ち技”、または総合格闘技」-「寝技」といった方がイメージしやすいかもしれません。

ポイントの違い

どの格闘技でも、フルラウンド戦えない場合は判定で勝敗が決まります。

例えば、キックボクシングでは、有効打数、攻撃回数、未消化打数によってポイントが与えられ、ダウンは重要なポイントとして加点される。

これらに加え、シュートボクシングでは「シュート」と「キャッチ」で大きなポイントを獲得することができます。

シュート」とは、きれいに投げられた場合に与えられる得点のことです。

基本的に1ポイント加算されるが、バックドロップは2ポイントなど、技によって加算の度合いが異なる。

また、投げから逃げるのが困難な場合、急所技を使用すれば捕まったとみなされ、同様にポイントが与えられる。

打撃における ダウンは加点、投げ技の「シュート」は加点とする。

投げ技における「シュート」、極限技における「捕る」など、キックボクシングには存在しない技は、「ダウン」と同じ点数が与えられます。

ポイントの違いを図で表すと以下のようになります。

投げ技や極め技の場合、試合続行不可能な場合はKOとして加点される。

また、シュートボクシングの大きな特徴として、採点が公表されることが挙げられます。

キックボクシングでは判定時のみ採点が発表されるが、シュートボクシングではラウンドの間にも採点が発表される。

これは選手にとって優劣を知ることができ、その後の試合の戦略を練る上で重要な要素になる。

歴史上の違い

キックボクシングは、1966年に「打倒ムエタイ」を目指して日本で誕生した格闘技である。

考案者は野口修で、現在では世界各地にさまざまな団体がある。

ボクシングなどの格闘技に比べると歴史は浅いが、逆に言えば柔軟性があり、団体によって細かいルールが異なるのもキックボクシングの大きな特徴である。

かつてのK-1は世界的に非常に有名で、海外ではキックボクシングのことを「K-1をやっている」と言うそうです。

現在、海外のGLORYは世界最強の団体と呼ばれています。

シュートボクシングは、1985年に新日本キックボクシングのチャンピオンであるシーザー武志によって設立された。

キックボクシングの原点はムエタイですが、シュートボクシングはキックボクシングを原点として作られた格闘技です。

だから、ムエタイとのつながりは少なからずある。